2011年 01月 23日
ヴェスパシアヌス
今回紹介するのは、ヴェスパシアヌスです。
このヴェスパシアヌスはエリートコースを進んできた人ではく
属州や軍隊などで経験をつみ
徐々に力を貯え、先代皇帝ウィテリウスを破る事で
皇帝になった訳です。
皇帝になってからの彼は立派で、「彼はそれまでの皇帝と違って、皇位についた事で
以前よりもよくなった、ただ一人の皇帝である」と言われたように
帝国に安定や秩序、平和を取り戻した訳です。
そしてこのヴェスパシアヌス皇帝が特に力を入れたのが
建設業で、コロセウムなどもこのヴェスパシアヌス帝
の時代に建てられたものである。
帝政の欠点は、何といっても、皇帝の器のない人間が、皇帝になってしまった時で
きつい言い方をするとこの7代目皇帝は初代「アウグストゥス」以来の
皇帝の器を持った皇帝だった訳です。
偏狭だが断固たる目標を持ち、誠実で、他人には寛大で、猜疑心をもつ事もなく
ローマ皇帝の基本的な統治のやり方を
後代の皇帝に残す役割も果たしました。
この皇帝の最期は、69歳と言う高齢になった彼は
サビーニ地方の鉱泉へ湯治に出掛けたのだが、余りにも大量に
鉱泉水を飲みすぎたのが原因らしい。
めまいや酷い下痢に襲われるも
「皇帝は立って死ぬべきだ」と立派な言葉とともに、懸命に立っていたが
最後は崩れ落ち、皆の見守る中で息を引き取った。
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by romanphoto
| 2011-01-23 18:36
| ローマ皇帝